【セミナー聴講録】InCopyとInDesignによる革命的ワークフロー入門 | 2009.06.13.Sat / 08:36 | |||
6月12日に開催された、コム・ブレイン社主催の「〈第2回〉InCopyとInDesignによる革命的ワークフロー入門」を受講してきました。
講師をつとめられた黒須信宏さんの解説は非常に分かりやすく、内容の濃い90分間でした。
以下、覚え書き&感想。
講師をつとめられた黒須信宏さんの解説は非常に分かりやすく、内容の濃い90分間でした。
以下、覚え書き&感想。
セミナーを受講したところ、InCopyを導入するメリットとして、
1.作業工程を強力に管理・分割できる(特にライター・デザイナー間)
2.InDesignの字形パレットと同等の機能がInCopyにも実装されているため、
テキスト作成時から異体字などのOpenTypeの機能をフルに利用できる
3.ヒューマンエラーを低減できる
(流し込み間違い、DTP担当者以外がInDesignデータを触っての事故etc)
があると感じました。
そのため、InCopyを導入すれば各工程が明確に分割されるので、担当工程での作業に注力でき、工程間のやりとりもスマートになりそうです。
また、InCopyで修正・変更された箇所が自動的にInDesignのドキュメントに反映されるので、自動組版のような大規模なシステムを構築しなくても、後工程が自動組版のように自動化された印象を受けました。
その分、逆説的になりますが「各工程が明確に分割される分、色々な意味で自由度が少ない」のが気になりました。
原稿の内容・量に合わせてレイアウトを微調整したり、レイアウトの都合で原稿の量を変更するような進行方法の場合、InCopyを導入してしまうと柔軟な対応がしづらくなってしまいそうです。
また、自動でコンテンツが流し込まれてしまうので、細部に目が届かなくなってしまいそう(=原稿の内容を含めたドキュメント全体の状態を把握しづらい)な不安に駆られました。
なので、InCopyは「手作業の多いワークフローを自動化・効率化するよりも、自動組版のようなワークフローに柔軟さを与えるソフト」なんじゃないかと思いました。
つまり、大規模な自動組版システム(※1)を構築したり、工程管理にリソースを割くことなくスマートかつある程度柔軟なワークフロー(※2)を構築できる、のが最大の魅力であり、規模が小さかったりレイアウトの可変性を維持したい場合には導入は難しいのではないか、と。
何にせよ、InDesignをベースにしたワークフローを構築する上で選択肢の一つとして非常に有用だと思いますし、制作側の手の内(※3)としても面白そうだとも思いました。
※1 データベースからの自動組版ではなく、非定型レイアウトの自動組版
※2 完全自動処理と比べて手作業での調整が介在できそう、という意味で
※3 機能が限られるぶん難度も低いから、特定の作業ではイロイロできそうかな、と
1.作業工程を強力に管理・分割できる(特にライター・デザイナー間)
2.InDesignの字形パレットと同等の機能がInCopyにも実装されているため、
テキスト作成時から異体字などのOpenTypeの機能をフルに利用できる
3.ヒューマンエラーを低減できる
(流し込み間違い、DTP担当者以外がInDesignデータを触っての事故etc)
があると感じました。
そのため、InCopyを導入すれば各工程が明確に分割されるので、担当工程での作業に注力でき、工程間のやりとりもスマートになりそうです。
また、InCopyで修正・変更された箇所が自動的にInDesignのドキュメントに反映されるので、自動組版のような大規模なシステムを構築しなくても、後工程が自動組版のように自動化された印象を受けました。
その分、逆説的になりますが「各工程が明確に分割される分、色々な意味で自由度が少ない」のが気になりました。
原稿の内容・量に合わせてレイアウトを微調整したり、レイアウトの都合で原稿の量を変更するような進行方法の場合、InCopyを導入してしまうと柔軟な対応がしづらくなってしまいそうです。
また、自動でコンテンツが流し込まれてしまうので、細部に目が届かなくなってしまいそう(=原稿の内容を含めたドキュメント全体の状態を把握しづらい)な不安に駆られました。
なので、InCopyは「手作業の多いワークフローを自動化・効率化するよりも、自動組版のようなワークフローに柔軟さを与えるソフト」なんじゃないかと思いました。
つまり、大規模な自動組版システム(※1)を構築したり、工程管理にリソースを割くことなくスマートかつある程度柔軟なワークフロー(※2)を構築できる、のが最大の魅力であり、規模が小さかったりレイアウトの可変性を維持したい場合には導入は難しいのではないか、と。
何にせよ、InDesignをベースにしたワークフローを構築する上で選択肢の一つとして非常に有用だと思いますし、制作側の手の内(※3)としても面白そうだとも思いました。
※1 データベースからの自動組版ではなく、非定型レイアウトの自動組版
※2 完全自動処理と比べて手作業での調整が介在できそう、という意味で
※3 機能が限られるぶん難度も低いから、特定の作業ではイロイロできそうかな、と