DTP屋あかつき@おばなの稼業録。

【文字入力と字形の保護】1.プロローグ」で挙げたInDesign CS3での挙動についてなんでやねんDTPの大石さんからコメントをいただきました。

110122-A.jpg

自分がエントリを起こした環境ではAdobe Ming Stdにフォントが置き換わったのですが、「CS3でも小塚明朝Pro Rに置き換わるのでは?」ということですね。

結論から言うと置き換わったフォントが異なったのは「CS5に付属の小塚明朝Pro RをインストールしているInDesign CS3ではSINGのグリフ拡張が効かない(読み込まれない)」のが原因のようです。

ちょっと脇道にそれますが、テストした結果をまとめてみます。

まず始めに小塚明朝Pro RのInDesignでの特殊な仕様を説明します。
実は小塚明朝・ゴシック・りょうゴシックの一部ウェイトはSINGによってグリフ(字体)が拡張されています。
これはInDesign CS2以降をインストールした際にSINGのシステムおよび小塚明朝等のグリフ拡張データも同時にインストールされるためで、これによりInDesignをインストールした時点で自動的にグリフが拡張され、上記フォントを使用している場合は(無意識に)SINGを利用することになります。

110122-B.jpg

Adobe SING Glyphlet Manager CS3の画面で小塚明朝Pro Rに割り当てられている拡張グリフの一覧

実際に拡張されるグリフについてはAdobe SING Glyphlet Managerを開いてみると分かりますが、1068グリフ・漢字のみです。
なぜ1068グリフなのか?その選択根拠は?というのも気になりますが、ここは「おしえて!エロいえらいひと」。

試しにInDesign CS3でAdobe SING Glyphlet Managerで拡張されているグリフをテキストエディタからコピー&ペーストしてみると、

110122-C.jpg

小塚明朝Pro R・ヒラギノ角ゴ ProN W3(A-J1-5)では表示されますが、A-OTF 太ゴ B101 Proでは表示されません。

で、ここからが本題。
Creative Suiteに付属する小塚フォントはCS3/4と5でバージョンが異なります(参考:Mac OS Xの文字コード問題に関するメモ「InDesignに付いてくる小塚フォントのバージョンのまとめ」Adobe TechNote「小塚フォントの変更点について(Creative Suite 5)」

先ほど作ったドキュメントは、CS3/4に付属している小塚をインストールした状態で作成したのですが、このドキュメントをCS5に付属している小塚をインストールしたInDesignCS3で開いてみると

110122-D.jpg

グリフが表示されません。
このため先のエントリのCS3の例では小塚明朝Pro RではなくAdobe Ming Stdに置き換わってしまった、ようです(フォントが置き換わる件に関しては別エントリでまとめる、予定)。

出力の仕事をしていた頃「InDesignのバージョンと対応する小塚フォントのバージョンは揃える」ようにと言われていたのにもかかわらず、面倒くさがって作例してしまいました。

誤った情報を公開してしまったことをお詫びするとともに、指摘していただいた大石さんに感謝申し上げます。

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尾花 暁(あかつき)

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