DTP屋あかつき@おばなの稼業録。
Illustrator CS6のCreative Cloud&サブスクリプションユーザー向けの機能「埋め込みの抽出」を試してみました。
結論から言うと「使わない方がいい」と思います…

埋め込み画像を抽出する必要がある場合、「PDF互換ファイルを作成」にチェックを入れたIllustratorドキュメントをPhotoshopで開いて、画像を抽出することができます。
120910-A.jpg
この場合、リンク画像のファイル名が維持できず、また画像の再リンク(リンクの置き換え)が必要になりますが「画像を抽出する」ことだけを考えれば、はるかに安全です。

ということで、ダメなトコロをご紹介…

※2012.10.18 パッケージ版で保存したドキュメントとCC版のCs6で保存したドキュメントで発生する不具合に差があるようです。各見出しにその旨を追記しました。

1.サイズが変わる(パッケージ版ドキュメントのみ)
一番ダメなところ。画像を抽出すると何故かサイズが変わります。
リンク状態では画像サイズが1024×768。
120910-1.jpg
埋め込んだ状態でもサイズは変わらないのに
120910-2.jpg
画像の抽出をするとサイズが変わっている…
120910-3.jpg
この現象、起きたり起きなかったりしますが、これだけで抽出機能はダメダメです…
※Illustrator CCの「埋め込みを解除」ではこの現象は発生しなくなったようです…

2.レイヤー付画像になる(パッケージ版・CC版)
抽出時に保存できる画像フォーマットはTiff/PSD形式ですが、両方ともレイヤー付画像として保存されます。
120910-B.jpg
PSD形式ならともかく、Tiff形式でレイヤー付形式というのはトラブルの元になりそう…
「後からレイヤーを結合すれば」と思われるかもしれませんが、
120910-C.jpg
1.の現象があるので不要な背景画像色のフチができてしまいます。

3.保存形式によってプロファイルの有無が変わる(パッケージ版ドキュメントのみ)
ドキュメントのカラーモードがCMYK・RGBに関わらず、抽出画像の保存フォーマットによって画像のプロファイルが付いたり付かなかったりします。
具体的には、
PSD形式:プロファイル無し
120910-5.jpg
Tiff形式:プロファイル付き
120910-4.jpg
になります。

4.埋め込み時の不要なグループ化が解除されない(パッケージ版・CC版)
これは難しいと思いますが、Illustratorで画像を埋め込むと自動的にグループ化されます。
リンク状態ではこんな状態だったのが、
120910-X2.jpg
画像を埋め込むとグループが自動生成されます。
120910-Y2.jpg
埋め込みを解除してもこの不要なグループが維持されます。
120910-Z2.jpg
結果として、画像の埋め込みを解除することはできても、埋め込み前のドキュメントの状態を復元することができません。

確かにこの機能を使うことで埋め込み画像をリンク画像に切り替えるコトができますが、埋め込み画像の抽出なんて普通のワークフローであれば必要の無い機能だと思います。
ですので、あくまで「緊急避難的」な機能として捉えておくくらいで、現時点ではこの機能に頼ったワークフローを構築しないように注意したほうが良いと思います。
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尾花 暁(あかつき)

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