【Illustrator】「形状に変換」でテキストにカコミをつける2014・その1(改) | 2014.09.20.Sat / 17:08 | |||
Illustratorの「形状に変換」効果を使用して、テキストにカコミケイをつける方法があります。

この方法によりテキストの増減に追従したカコミケイを作ることができます(参考)。が、いままでよく使われた方法では、テキストサイズに合わせたカコミを作るには少々面倒な計算が必要でした。
先日、別件でアピアランスをいじっていたところ、カコミケイをつける新しい方法を思いついたのでご紹介。
※この方法とは別の方法も公開しています。こちらも併せてご覧ください。

この方法によりテキストの増減に追従したカコミケイを作ることができます(参考)。が、いままでよく使われた方法では、テキストサイズに合わせたカコミを作るには少々面倒な計算が必要でした。
先日、別件でアピアランスをいじっていたところ、カコミケイをつける新しい方法を思いついたのでご紹介。
※この方法とは別の方法も公開しています。こちらも併せてご覧ください。
1.テキストを入力

カコミケイをつけたいテキストを作成します。文字色とカコミ色、それぞれの塗りアピアランスを用意します。
今回の作例は80Q(20mm)で作成しています。

2.「パスの変換:変形」を適用(1回目)


カコミにしたい「塗り」アピアランスに
「パスの変換:変形」→「拡大・縮小」を垂直方向:0%
「移動」→垂直方向:10mm(「テキストサイズの半分の値」)
「原点」を上中央
と設定します。
これにより、キャプチャにある青線の位置に、高さ「0」で「塗り」が移動(変形)します。

3.「形状に変換:長方形」を適用する


「形状に変換:長方形」を適用します。
サイズは「値を追加」を指定し、幅は0mm、高さは10mmに設定します。幅に設定した値は「テキストサイズの半分の値」です。
これでテキストのバウンディングとぴったり同じサイズの長方形を追加できました。
なお、この手順で設定した「長方形」は並び順がおかしくなることがあります。「アピアランス」パネルで並び順を変更してください(一連の効果の一番下に移動する)。

4.「形状に変換:長方形」を適用する(2回目)


再度、「形状に変換:長方形」を適用し、3.で作成した長方形をカコミ用に変形させます。
3.と4.は1回で作成することもできますが、テキストサイズが変わったときに修正がしづらくなるので、別々に作成しておくとよいと思います。
「値を追加」で幅と高さに余白分を入力します。今回は角丸のカコミにしているので、幅には多めに数値を入れています。

この方法は、「塗り」アピアランスをテキストオブジェクトのバウンディング上端に移動&変形させた後、テキストサイズの半分の値だけ下に移動させることで、テキスト(仮想ボディ)の中央の位置に位置を合わせています。その位置で長方形に変形を設定し、高さを追加することでテキストサイズと同じ長方形を作成しています。
他の方法と比べて必要な効果の数も多く、作成も面倒ですが、一度作成してしまえば手順2.と3.で入力した「テキストサイズの半分の値」を変更するだけで、テキストサイズの変更に柔軟に対応できます。また、今回は「塗り」から地を作成していますが、「塗り」ではなく「線」に適用することで、同じ方法でカコミケイとして使用したり、「消し値」を作成することも可能です。
このようにカコミのサイズ変更は簡単にできますので、適当なオブジェクトでカコミを作成してオブジェクトスタイルに登録しておけば、素早くカコミを適用させることができます。ぜひ試してみてください。
ちなみにこの方法、アピアランスを分割せずにアウトラインをとっても形状の変化が少ないです(多少の変化はありますが「これほど」ではありません)

カコミケイをつけたいテキストを作成します。文字色とカコミ色、それぞれの塗りアピアランスを用意します。
今回の作例は80Q(20mm)で作成しています。

2.「パスの変換:変形」を適用(1回目)


カコミにしたい「塗り」アピアランスに
「パスの変換:変形」→「拡大・縮小」を垂直方向:0%
「移動」→垂直方向:10mm(「テキストサイズの半分の値」)
「原点」を上中央
と設定します。
これにより、キャプチャにある青線の位置に、高さ「0」で「塗り」が移動(変形)します。

3.「形状に変換:長方形」を適用する


「形状に変換:長方形」を適用します。
サイズは「値を追加」を指定し、幅は0mm、高さは10mmに設定します。幅に設定した値は「テキストサイズの半分の値」です。
これでテキストのバウンディングとぴったり同じサイズの長方形を追加できました。
なお、この手順で設定した「長方形」は並び順がおかしくなることがあります。「アピアランス」パネルで並び順を変更してください(一連の効果の一番下に移動する)。

4.「形状に変換:長方形」を適用する(2回目)


再度、「形状に変換:長方形」を適用し、3.で作成した長方形をカコミ用に変形させます。
3.と4.は1回で作成することもできますが、テキストサイズが変わったときに修正がしづらくなるので、別々に作成しておくとよいと思います。
「値を追加」で幅と高さに余白分を入力します。今回は角丸のカコミにしているので、幅には多めに数値を入れています。

この方法は、「塗り」アピアランスをテキストオブジェクトのバウンディング上端に移動&変形させた後、テキストサイズの半分の値だけ下に移動させることで、テキスト(仮想ボディ)の中央の位置に位置を合わせています。その位置で長方形に変形を設定し、高さを追加することでテキストサイズと同じ長方形を作成しています。
他の方法と比べて必要な効果の数も多く、作成も面倒ですが、一度作成してしまえば手順2.と3.で入力した「テキストサイズの半分の値」を変更するだけで、テキストサイズの変更に柔軟に対応できます。また、今回は「塗り」から地を作成していますが、「塗り」ではなく「線」に適用することで、同じ方法でカコミケイとして使用したり、「消し値」を作成することも可能です。
このようにカコミのサイズ変更は簡単にできますので、適当なオブジェクトでカコミを作成してオブジェクトスタイルに登録しておけば、素早くカコミを適用させることができます。ぜひ試してみてください。
ちなみにこの方法、アピアランスを分割せずにアウトラインをとっても形状の変化が少ないです(多少の変化はありますが「これほど」ではありません)