DTP屋あかつき@おばなの稼業録。
  【PDF/X入稿】初運用の結末  2006.03.01.Wed / 06:11 
 この間のエントリの物件が終わったので感想など。

 今回、入稿したデータは、InDesignでPS作って、DistillerにかけてPDF化しました。そして、Acrobat7でプリフライトして、そのPDFをプリンタで出力して出力見本にしました。
 PDFで入稿する場合、これくらい当たり前ですね。でも、InDesignのネイティブデータを入稿すると比べてなんかやることが増えてないかい?
 それから、ページ数が68ページの冊子だったので、印刷用のPDFを作るだけでも結構時間がかかりました。
 >っていうかDistillerのメモリ不足(多分)で何度か失敗した。
 
 さらに今回の物件では、色校正(プルーフ)→最終校正→印刷という工程をとったので、色校正用と印刷用に2回PDFを入稿しました。自分の環境では色校正用のプルーフを出力できないため、印刷会社にプルーフ出力を依頼しなくてはならず、結果的に複数回PDFを入稿することになりました。

 こうなるとPDFで入稿するほうがかえって手間だなあ、と。


 補足&まとめ。

 色校正(プルーフ)→最終校正→印刷という工程の物件にもかかわらず、PDF入稿を行ったのは、印刷会社が対応していない環境(InDesignCS2&ゴシックMB101新書体)でデータを作ったためという、自分の不注意が主因だったりします。
 なので、今回は単純に入稿データをPDFにしただけで、それ以外のフローは従来どおりのまま動かしました。

 それから、前回のエントリプリフライトでひっかからないような「不具合」(デザイン的にNGだけど、データ的にはOKみたいな箇所)はデータを再度チェックして対処しましたが、これにも結構な時間を取られました。

 ということで、諸々の条件を考えると、今の自分(の環境)では全面的にPDF入稿を導入するのは難しいなあ、と実感させられました。まずは、色校正をとらなくてもいいような出力環境の整備、PDF作成時間の削減、とかが必要になりそうだけど、個人レベルで実現するのは難しそうだなあ。
No.65 / 業務日記 /  comments(8)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△
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- from いき

> 色校正をとらなくてもいいような出力環境の整備、PDF作成時間の削減
そうですか。入稿する側にもハードルがあるってことですね。。。
でも、本来のPDFワークフローならば、色校正はすっとばせるはず……。

そうすれば、入稿は1回ですみますものね。

2006.03.01.Wed / 08:52 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from あかつき

>いきさん
>印刷屋の対応だけじゃないってことですか。


 そうなんです。今回、制作側しかもフリーランスの立場でPDF入稿を体験しましたが、「PDF入稿って何のためにやるの?」と考えさせられました。
 某印刷会社さんのように「PDFで入稿したほうが安い」というならまだしも、「これからはPDFで入稿してね。印刷料金変わらないよ」とかだと、制作側の負担が増すだけで何のメリットもないなあ、と。
 なので、「どういうPDFにするか」は他の人にまかせて(笑)、「制作側がPDF入稿を実現させるには?」ということを考えていきたいと思いました。

2006.03.01.Wed / 13:26 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from CL

>「これからはPDFで入稿してね。印刷料金変わらないよ」とかだと、制作側の負担が増すだけで何のメリットもないなあ、と。

出力サイドの命題は「事故減らす」ですから。それが客のためになるっていうことになっているのですね。そういう面でいうと、新技術と安価をセットにして売るのはバ○です。

2006.03.02.Thu / 00:07 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from あかつき

>CLさん
>出力サイドの命題は「事故減らす」ですから


ううっ、すっかり失念してました。PDF運用のそもそもの目的ってソッチでしたね。
ただ「事故」の原因の多くが制作側のデータの作り方にあるような気が…。さらに、「事故減らす」≒「正しいデータを作る」わけで、制作側だけでそれを担うのは、能力的にも設備的にもキビしいなあ、と
責任の所在が曖昧になる危険もありますが、制作側と出力側が協力して「事故を減らす」ような仕組みが作れないかなあ、って甘いですかね?

2006.03.02.Thu / 01:38 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from CL

>責任の所在が曖昧になる危険もありますが、制作側と出力側が協力して「事故を減らす」ような仕組みが作れないかなあ、って甘いですかね?

PDF/X の仕組みをフルに実行すれば、制作側も Acrobat 7 Pro で出力プレビューしつつプリフライト済みで出稿し、出力側も Acrobat 7 Pro で出力プレビューしつつ同じ条件でプリフライトするっていうことで、お互いにやるべきことをやっているってことになります。みなフルスペックのそれをしているかどうかは知らないけれども。

今までは、制作側でしなくてはならなかったデータチェックがなされていないことが多かったっていうことで、それが PDF/X 入稿とやらで顕在化して、「ええっ、こんなめんどうなのできねえよ」ていってるわけです。しろ。そんな感じです。

2006.03.02.Thu / 01:59 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from あかつき

 自分も出力サイドにいたことがあるので、事故を減らすために出力サイドがどれだけ頑張ってるかよーく知ってるつもりです。知ってるからこそ、同じコトを制作側がやるのはキビしいな、と。
 あと、制作側として「面倒だから出来ない」んではなく、「やりたくても出来ない」部分もある、と感じました。
「設備・環境を整えられないヤツにPDF入稿を云々する資格はない」とか言われると何も言えませんが……。

2006.03.02.Thu / 02:57 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

> 「PDFで入稿したほうが安い」というならまだしも、「これからはPDFで入稿してね。印刷料金変わらないよ」とかだと、制作側の負担が増すだけで何のメリットもないなあ、と。

これは電話でお客さんと話すとよく聞く話。
「今までIllustratorで入稿していたけど、ちょっと安いみたいだからPDF入稿でやってみるわー。」みたいな。

つまり安くなかったらやる気も起きんわということも意味しているわけで。

全部PDFになれば教育訓練も楽になるのにな、と思ったり。最悪Acrobat7 Professionalあればいいし。ネイティブデータのプリフライトはそろそろ面倒に思えてきました。(はよ新しいFlightCkeckだせ>Too)

2006.03.02.Thu / 03:07 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from あかつき

>笹川%DTPオペ さん
>安くなかったらやる気も起きんわ

「データチェックを確実に出来る」や「印刷事故が減る」なんかだと、「今までのやり方でうまくいってたのに、何で余計な手間をかけるの?」とか言われそう、というか言われたコトがあります。
http://blog.dtpwiki.jp/dtp/2005/10/all_about_1b28.htmlのCLさんのコメント、「 DTP ソフトが代替してくれているのは「製版指定(の大部分)」なので、デザインツールと思いこんでいる人」に「版として生成できても印刷できないものが出来ちゃう」ってコトを納得させられないとPDFフローの導入は難しいカモ?、と思います。

2006.03.03.Fri / 03:58 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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尾花 暁(あかつき)

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